ほくろの治療法
現在ほくろの手術と炭酸ガスレーザー治療は1カ月以上先まで予約が満杯になっています。お急ぎの場合、他の医療機関にご相談ください。
ほくろの治療法には、手術、炭酸ガスレーザー、Qスイッチ・アレキサンドライトレーザーがありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
また、治療したいほくろの状態や、求める治療効果によって適した治療法も異なります。
代表的なほくろの治療法
手術
盛り上がりのあるほくろ、平坦なほくろのいずれにも対応できます。
メリットとデメリット
メリット
- 母斑細胞を完全に取り除きますので、めったに再発しません。
- 摘出したほくろを病理検査に提出して、良性のほくろであることを確認したり、取り残しがないことを確認したりすることができます。
デメリット
- 大きなほくろの場合、ある程度の傷痕は残ってしまいます。
- 治療後、傷痕が目立たなくなるのに時間がかかります。
- 局所麻酔が必要です。
治療費
保険が適応されます。3割負担の方で処置費用は5,000円前後ですが、大きさが2cm未満の場合は、この他に診察料と処方箋料、検査料などがかかります。
治療費の詳細はこちらをご覧ください。 → 治療費一覧
手術方法
手術には次の2つの方法があります。ほくろの大きさや形、できている場所などによって適した方法を選択します。
紡錘形切除
- メスで切り取って縫う方法です。
- 生まれつきある大きなほくろ(黒アザ)の場合は2~3回に分けて手術します。
- 傷痕は白くて細い線になりますが、シワの向きに合わせると目立ちません。
- 欠点は傷痕の線が長い(ほくろの直径の2倍以上)ことです。
くり抜き法
- 円形のメスで丸くくり抜く方法です。大きいほくろは巾着のように縫い縮めます。
- 傷痕は丸くて少し凹みますが、小さなほくろであれば、傷痕はニキビ痕程度です
- 欠点は大きなほくろの場合、傷痕の凹みが目立ってしまうことです。
レーザー治療
炭酸ガスレーザー
盛り上がりのあるほくろの治療に適しています。深部に存在する母斑細胞まで完全に除去するのではなく、盛り上がりのある部分、あるいはメラニン色素を含んで黒く見えている部分だけを削り取ります。
※ 露出部位の治療をご希望の場合、紫外線が弱い季節(10月~2月)に実施することをお勧めいたします。
メリットとデメリット
メリット
- 出血がなく、手術に比べると、傷痕が早く目立たなくなります。
(※例外はあります)
デメリット
- 深い部分に母斑細胞が残るため、将来再発する可能性があります。
- 黒い色が深くまで存在するほくろの場合、盛り上がりがなくなっても、黒い色が残ることがあります。
- 局所麻酔が必要です。
- 大きなほくろを治療した場合に、赤みや凹みが残ることがあります。
治療費(自費診療)
- 初診料 5,500円
- 再診料 2,200円
- 処置料 直径1mmにつき2,200円
※保険適応になる場合もあります。診察時にご確認ください。
治療費の詳細はこちらをご覧ください。 → 治療費一覧
Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー(Q-ALEX)
平坦なほくろの治療に適します。メラニン色素を産生している母斑細胞だけを選択的に除去する(=ほくろの黒い色を消す)治療です。1~2ヶ月に1回の頻度で、色が消えるまで繰り返し行います。
メリットとデメリット
メリット
- 麻酔や治療後の絆創膏が不要です。
- 予約無しで初診時から治療開始可能です。
- 短時間で処置が終了できるので、同時に複数箇所の治療ができます。
- 傷にならない処置なので、治療直後からお化粧ができます。
デメリット
- 深い部分に母斑細胞が残りますので、将来再発する可能性があります。
- 保険は適応されません。
- 何回で色が消えるかの予想はできません。
- 治療効果が現われるまで時間を要します。(通常5~6回)
- 黒い色が深部に及ぶ場合には、完全には色が消えません。
※ すべてのほくろが2回の治療で消えるわけではありません。治療効果には
個人差があり、ほくろの状態や大きさなどによっても効果に差があります。